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真っ向勝負

2013年01月04日 徒然日誌(余話)
高校ラグビー準々決勝で、母校・秋田工は奈良の御所実に12-17で敗れました。 監督の黒沢さんのコメントでは「FW戦にこだわり過ぎたのが敗因」とのこと。あぁ、いいなあ、と思いましたね。
御所実はFWのチーム。重量FWを擁するこのチームに、FW戦で互角以上に渡り合ってこそ、優勝を狙える、と監督も選手もそう思ったのではないでしょうか。
今年の秋田工はFW/BKのバランスがとれたチーム。であれば、BK展開で活路をみいだす戦術もあったのでしょうが、伝統的には秋田工もFWあってのチーム、そこに意地を感じます。

もう20年以上も前になりますが、あれはわたしが現役を終えて、コーチになりたての頃。忘れられない一戦があります。
NTT関西(現・NTTドコモ)との交流戦で、当時、実力や歴史ともども、はるか先輩のチームでした。対して、こちらはようやく勢いを出し始めた新興の、そしてFWに特徴をもったチームです。
真っ向勝負で受けてくれたのですね。つまり、向こうも徹底してFW戦を挑んできた。双方、ペナルティを得ても、スクラムを選択します。もう、意地と意地のガチンコのぶつかり合いです。
観ている方にも力が入ります。
結果は、前半を0-0で終えたものの、後半、BK攻撃を織り交ぜてきた展開に屈して敗退しました。FW戦で、すくなくとも優位にたてなかったことが、後半の足をとめたわけで、まぁ、完敗です。
でも、あれほど気持ちのいい、そして、その後のチームに力を与えてくれた試合はないのです。
ゲーム終了後、先方の小幡監督(当時)に挨拶に行きましたら、にやりと笑って「お前んところのFWは、観ててぞっとするぜ。今のうちに潰したれ、というわけや」と云ってくれました。ありがたかったですね。

わたしの高校時代は、東京の目黒高校全盛期でした。闘将・梅木監督。
その後、梅木さんは、東京農大の監督に招聘され、菅平でお会いすることがありました。
実は、わたしの三級上の先輩が、この目黒高校と決勝でぶつかり、目黒優位の下馬評をくつがえてし、全国制覇しているのです。そして、梅木さんは、いつまでもこの一戦を忘れていないのです。闘将に火をつけたこの一戦が、その後の全盛期をもたらしたのかも知れません。
さすれば、勝負の神様は、真っ向勝負で勇壮にチャンレジしたもの達を、見捨てないということです。

BK展開で活路をみいだす戦術をとらず、真っ向、FW戦を挑んで敗れた秋田工。
僕は、このチームの次シーズンが楽しみでなりません。

<若い頃、スポーツに打ち込むのは一生の宝物になる気がします>
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Comment

今年もよろしく

今年もどうかよろしくお願い致します。
試合の方は残念でしたね。
毎日寒い日が続いていますが、
奥様もミーヤちゃんもお元気なことと思います。
また雪かき等お互いに大変ですね。

2013/01/20 Sun 20:32 URL

北国さん ご無沙汰しています。こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします。寒い毎日ですが、どうかご自愛の上、ご健勝であられますようお祈りいたします。

2013/01/20 Sun 21:37 URL

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